ついに来ました転勤命令。 ぼくの会社は毎年7月に辞令がおりるのですが、6月に入って打診があり、断る理由もなく、すぐに内示がでてしまいました。 遠距離恋愛は嫌だと言っていた彼女だけが心配のもとでした。 彼女に話すと、最初はいじけた感じはありましたが、別れを切り出されることもなく、涙ながらに、 「遊びに行くから、いいとこ探しておいてね。」 なんて、言ってくれました。 感動; と、言っても、まだ遠距離が始まったわけではないのですから、問題の山を少しも超えておらす、試練はこれからなのでしょうが。 辞令がおりてから、実際に名古屋支店に席を移した頃は、すでに季節は秋も終りになっていました。




ようやく落ち着いた12月。 初めて彼女が、名古屋を訪ねてくれたのです。 ひとまず、名古屋の街を案内して、少し早めの夕食。 駅ビルにあがり、食事をしながら夜景になっていく瞬間を楽しむ。 これには、またまた計算が。 実は、名古屋駅に施されるイルミネーションが、渋滞ができるほどすごいのです。 ぼくも最初はかなり驚きました。 なんというか、すごく立体的な電飾。 メインのお城はもちろんのこと、そこら辺にやたらとスポットがあり、それを遠くから見ると、何とも言えない一体感があって不思議な感じがします。 クマの電飾にたどり着いた彼女は、やたら歓声をあげ、写メを撮りまくっていました。 そこまで喜んでもらえるとは。 これは、冬が終わる前に、もっと穴場スポットを見つけなければならない、と、目標ができて、ちょっとうれしくなったぼくなのでした。